PFA若手選手賞2024-25：候補者徹底分析

10年間ユース育成を分析してきた筆者から見て、今年のPFA若手選手賞候補者は近年でも特にエキサイティングな顔ぶれです。デラップ、ウィーセン、コレクス、ルイス＝スケリー、ヌワネリ、モーガン・ロジャースの6名はそれぞれ独自の才能を持っています。

選手投票による栄誉

この賞の特筆すべき点は投票プロセスです。監督選出の賞とは異なり、実際にピッチで対戦するプロ選手たちによって選ばれます。2021年からは年齢制限がシーズン開始時21歳以下に引き下げられ、より輝かしい功績となりました。

候補者分析

デラップのフィジカル能力：20歳ながら空中戦やボールキープは若き日のドログバを彷彿とさせます。全大会通算12得点は同年代では驚異的です。

ウィーセンの守備力：19歳のスペイン人CBは年齢不相応な落ち着きを見せます。プレミアリーグでのタックル成功率87%は信じ難い数字です。

コレクスの創造性：ハンガリー人ウィンガーの1試合平均2.3本のキーパスはベテランも羨む数字。ドリブルは若きロッベンを彷彿させます（まだ得意の内側切りは見せていませんが）。

賞の意義

前年度優勝者のパーマーを見れば、この賞がいかに将来性を正確に予測するかわかります。一過性ではなく、将来のキャプテンやバロンドール候補が名を連ねるのです。

8月の授賞式で次なる受賞者が決まりますが、候補に選ばれた時点でこの6人は既に特別な存在と言えるでしょう。彼らの名前を今覚えておくことをお勧めします――今後何年も耳にするはずですから。