ラメロ拒否

ドラフト騒動がネットを震撼させた
私はX上でマイク・ラチェティからこのニュースを耳にした。正直、『えっ?』と叫んでしまった。4順位を持つチャールストン・ホーネッツとの公式トライアウトを断ったトップ10指名候補——理由はただ一つ、ラメロ・ボールとプレーしたくないから。
怪我や契約問題でもなく、チームコンセプトやコーチングスタイルでもない。単純に『彼と一緒にプレイしたくない』だけ。
エゴを超える真実
ラメロは人気者だ。1億5000万ドルの契約、SNSで話題になるハイライト映像、世界中でファンを持つ。しかし一方で、彼のスタイルはすべての人にとって合うわけではない。
まるで長期自宅待機中にバスケ映画ばかり見て、「自分もこうなりたい」と決めたかのようにプレイする。
だがここで問われるのは「能力」ではなく「マッチング」だ。若手選手がプロ初戦を迎える前に、自分の存在価値を感じられる環境かどうか——それが今の大切な基準になっている。
データより心の声が重い
統計的にはこの判断は非合理的に見える。ホーネッツは急成長中のチームであり、優れた将来性を持つ。特にクリエイティブなポイントガードと共にプレーすれば、成長スピードは飛躍的に上がるはずだ。
しかし心理的な側面を考えれば違う。この選手にとって、「自分が注目される場所」かどうかが最も重要だった可能性がある。
もし彼が『次期MVP』を目指しているなら、ラメロのような華やかなプレーヤーとの共演は逆効果かもしれない。あるいは……影に隠れることへの恐怖があったのかも知れない。
これはスキルではなく、「自己認識」の問題だ。
現代バスケにおける選択文化
「頑張るだけでは通用しない」時代になった。今は『ここにいて見守られたい』『自分らしく輝きたい』という気持ちが強く出ている。
トッププレイヤーたちはドラフト前トレーニングを“就職面接”のように捉えている。文化や雰囲気もチェック項目に入っているのだ。
だからこそ、“ teammate vibe” を理由にオファーを断るのは奇異ではない。「一緒にプレイしたい」と思える相手を選ぶことは、プロとしての大切な自覚である。
結局のところ、「できるかどうか」ではなく、「やりたいかどうか」が大事になっているのだ。
TacticalTeddy
