ハーデンのプレーオフ苦戦:エリートスター対戦記録のデータ分析
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ハーデン・プレーオフの謎
Pythonモデルを使ったNBAデータ分析とコーチング分析を長年行ってきた筆者にとって、ジェームズ・ハーデンのプレーオフパフォーマンスは統計的な矛盾を示しています。スターターとして出場した23プレーオフシリーズで、勝利率はわずか43.5%。真のエリート選手相手には未だ無勝利です。
チャンピオン級数字の分析
ハーデンのヒューストン時代を定義したウォリアーズ王朝時代を見てみましょう:
- 2015年: カリーに圧倒され(12ターンオーバーの不名誉な試合含む)
- 2016年: 単独オールスター・クレイ・トンプソンに4-1で敗退
- 2018年: 唯一信頼できる「スーパーチーム」挑戦(それでも敗北)
- 2019年: デュラント不在でカリーの33得点ハーフに敗退
このパターンは時代を超えて続きます。レブロン相手?2シリーズで2回とも4-1敗退。新星選手?ドンチッチとヨキッチに完敗。ディフェンスが売りのキリー・アービングでさえ、ハーデン相手ではゲイリー・ペイトン並みの守備を見せます。
勝利記録が示すもの
ハーデンの10プレーオフシリーズ勝利を見てみましょう:
- 新人ドノバン・ミッチェルのジャズ戦2回
- 復活前のウェストブルックのサンダー
- 優勝前のシアカムのラプターズ
- 王朝後のブリッジスのネッツ
- 37歳ダークの骨格メンバー
共通点?ピーク時のスーパースターを倒したことは一度もありません。これらの勝利での平均(42.6%FGで25得点6リバウンド8アシスト)は「キャリー仕事」とは程遠いものです。
分析的視点
統計マンとして無視できない3つの傾向:
- クラッチ崩壊: 敗退決定戦ではトゥルーシューティング率がレギュラーシーズンより7ポイント低下
- ディフェンス的標的: プレーオフでのハーデンガード時、敵チームはリムシュート成功率が4%上昇
- 使用非効率: プレーオフでのアシスト/ターンオーバー比(1.8)はレギュラーシーズン(2.3)より悪化
疲労か、オフボール動きの限界を突かれたのか。14シーズンを経て、サンプルサイズは否定できません。偉大な選手は5月・6月に他の偉大な選手を倒すもの。ただし統計的に言えば、ジェームズ・ハーデンを除いて。
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