巴乙第12輪

ブラジルサッカーの不確実性の本質
セリエBは夢が生まれる場所だ——選手だけでなく、xGモデルやヒートマップに頼る私のような分析家にとってもそうである。この週の試合は、30試合すべてが異なるストーリーだった。ペナルティーキック戦まで持ち込んだ激闘もあれば、0-0という沈黙に包まれた生存戦もあり。
私はただ観ているのではない。午前2時、お茶を飲みながらワルタ・レドンダ対パラナ戦のすべてのパスデータを確認している。
データとドラマ:パターンを破った一週間
私が息を呑んだのは『ワルタ・レドンダ3-2パラナ』。89分に逆転ゴール——まさにセリエBらしい展開。しかし注目したのはドラマではなく、xG差 +1.3という数値だった。予想以上の得点数で勝利したわけではないが、モデル予測よりほぼ2本分多くシュートを決めたのだ。
これは運ではない。プレッシャーの中での粘り強さだ。
一方でアマゾナスFCはノヴァイグアチューを4-0で殲滅——前節平均1.1得点から76%増加のシュート数。技術以上に「守備位置」と「継続的プレッシング」が効果を発揮した証拠である。
防守崩壊?それとも戦術進化?
明るい話ばかりではない。ヴィーラ・ノヴァは先制しも、ボックス内ミスチャンス3回とxG差 -1.8で敗退。
一方、クリシウマは高めライン+カウンターへのリスク回避という戦術で5試合中4勝——どう防ぐ?答えは「秒単位での動き追跡」しかない。
さらに過去シーズンデータからチーム成績と最終順位との関係性を回帰分析——ポゼッション55%以上かつシュート精度45%以上を維持するチームは『降格圏回避率78%』だが、今季その条件を満たすのはわずか3チーム而已。
晋昇争い地図(ネタバレあり):まだ終わらない
今シーズン最大のテーマは『晋昇』だ。 現在フェロヴィária、アメリカ・ミネイロ、パラナが上位3位だが……このリーグは「驚き」で成り立っていることを忘れるな。
ブラジリスがジュベントゥードに勝ったのも周8のこと——昨季優勝チームと同じパターンだ。
教訓:フルタイム終了前までは誰も諦めるな。「低確率」というモデルでも信じる者がいれば、必ず勝つことがある。
そしてもちろん……私はプロとしてブラジルリーグを見ても、「アーセナル」応援してるよ(笑)。許してね。
DataDribbler
