プロモーション争いの最終フェーズ：セリエB第12節が炎上

ブラジル外でサッカーを見るなら、誰もが求めるのは『ドラマ』。そして第12節はまさにそのすべてを満たした。30試合以上が月間で密集し、勝ち抜くための気力と絶望が交錯する。

私は今年1月から各チームの意欲と成績を追い続けた。スタイルではなく、生存本能が問われるこのリーグで、一瞬のミスも命取りだ。

決勝ゴールで動いたスタジアム

終了間際までスコアが拮抗する試合は、誰もが息を飲む。ワルトアレドーナ対アヴァイ（1-1）では、両軍とも逆転劇に挑戦したが、結局は残念な結果に。

アマゾンFC対ヴィラノーヴァ（2-1）では90分に決めたゴールが、降格圏争いの相手にとって絶望的な一撃となった。

フェロヴィária対ミナスジェライス（4-0）は、まるでリアリティ番組のクライマックスのように一方的だった。希望は完全に消えた。

ドラマの裏にあるデータ

叫び声と共にスマホを投げつけた私（ゴイアス対レモ戦での2-0敗北時）。でも今こそ冷静に数字を見直そう。

Pythonによる試合ログ解析から浮き彫りになった3つの傾向：

• 守備強化：ヴィラノーヴァやクリシウマ、コリチバは期待得点比50％以下。運任せではなく戦術的安定性がある。
• 逆転率：第12節でハーフタイムで負けていたチームはわずか2チームのみ逆転成功。ホームゲームでのプレッシャーは計り知れない。
• ゴール時間帯：約半数のゴールが65〜90分間に集中。誰も最後まであきらめないのだ。

下位からの台頭：奇跡を起こすチームたち

毎年必ず現れる“名もない奇跡”。今年はゴイアスだ。当初中位から出発した彼らだが、厳密なミッドフィールド制御と精度高い決定力で昇格圏内へ迫っている。かつて4失点負けしていたレモにも勝利した。

またアヴァイも4月以降降格圏との戦いだったが、上位勢に対して連続逆転勝利を見せている。偶然ではない。「勢い」の一言に尽きる。

そしてブラジル・レガタスはクリシウマに勝利した試合で、「混乱の中にある精密作戦」を見せた。先週だけでも7回のターンオーバーから直接ゴールにつなげたのだ。

残り8節で何が始まる？

プレイオフ開始まで残り8節。すべての試合が「最終テスト」のように感じられる。「もう二度とチャンスはない」という怒った教授のような問題文だ。

現在トップにはミナスジェライスとゴイアスが並ぶものの、下位チームたちにとってはポイント差や得失点差という地獄のような競争状態だ。

オビードー対コリチバやオビードー対フィゲイラエンセといった試合は単なる対決ではない。自信があればキャリアを変えられるし、なければ監督のもとに泣きながら悔恨するしかないのだ。

来週行われるオビードー対リオブランコにも注目だ。同じ月に二度会ったクラブ同士では必ず一人は昇格する——あるいは6ヤードからのペナルティシュートを履き違えた靴のために見逃す……涙ぐむ瞬間もあるだろう。